群青日和 / 東京事変 #75
2019年12月15日
原曲収録:東京事変「教育」 (2004)
(管理人より)第75弾はまさかまさかの東京事変デビューシングル。ビックリしましたが、曲を聴いてさらにビックリ。原曲はほとんどパンクロックに近くて、そのストレートなトンガリ方が如何にも椎名林檎なわけですが、今回のカバーはそういったロックテイストなサウンド上のトンガリをなくしてしまったら?という実験精神あふれるカバーになっています。その結果は・・・いや、お見事です! 詞が持っている面白さを存分に楽しめるフォークロックになっていました。椎名林檎の詞は本当に素晴らしい物が多いというのは皆さんも納得だと思うのですが、実はこの「群常日和」、作詞は椎名林檎ですが、作曲は東京事変のメンバーで、椎名林檎自身ではありません。その創作過程でどんな心情だったかはもちろん知る由もありませんが、本来はこういうイメージだったのではないか、と思えるほど、椎名林檎の詞の魅力が引き出されています。私は「プライベイト」の見事な変貌ぶりにも感激したのですが、このカバーも椎名林檎当人が聴いたら多分どんなコメントをするか、もの凄く興味があります(林檎さん、きっと羨むだろーなー。いや、自分でもっと凄まじい焼き直しをするかもしれない)。
ただ1つだけ注文。これはギターを弾いている有希乃さんの映像がみたかったです。間奏も長めで、アコギの音もすごくカッコヨカッタし、アコギをかき鳴らしてという曲だとも言えるので。せめてツイキャスで・・・ぜひお願いします。