原曲収録：wacci「群青リフレイン」(2018)

（管理人より） ひょっとすると有希乃さんのカバー動画の中では一番の問題作なのかも？と個人的に思ってしまった一曲。有希乃さんが「鈴木愛理のカバーを聴いて歌ってみたくなった」という旨をYoutubeのところに書いていましたが、うん、それはわかるんだけれど･･･という感じの仕上がりになってしまっています。この曲は男性が歌っていたことで、感情の防波堤みたいなものが歌の表現の中にできあがっていて、そこを超えるか超えないかみたいなところが絶妙だったと思います。それに対し、鈴木愛理の表現方法は自身が女性であり、さらに演劇的に感情表現をそのまま炸裂させるという手法で、曲の世界にリアリティをもたせたことで、聴き手の感情を揺さぶっています（ちあきなおみとかですね。私はちあきさんが大好きで、日本を代表する女性シンガーだと思います）。そうやって考えると今回は、有希乃さんの歌の巧さが裏目に出た印象で、表現がハマらなかった感じがしました。もちろん一聴の価値はありますし、感じ方は人それぞれですので、他の方の意見も聞いてみたいです。