原曲収録：My hair is bad「mothers」 (2017)

（管理人より）記念すべき歌動画80曲目ですが、先に警告です。現在付き合っている人がいて、そこに不安を感じている方、また別れ話が未だにトラウマの方、今、聴くのはやめた方がいいです（汗）。そのぐらい心をえぐられるリアリティを持っています。このカバーで初めて知った曲で、原曲のスピード感でこれを歌われるとそれほど感じませんが、かなり生々しい世界です。ただ有希乃さんが歌うとトーンが大きく変わりました。「真赤」と同じく歌詞の主人公＝男、原曲歌い手＝男、有希乃さん＝女、という捻れが醸し出す中性的な雰囲気もあると思いますが、有希乃さんの表現が、聴く人の気持ちをただ主観的に共感させるだけでなく、客観的な視点に引きずり戻すクールさも持っていて、聴き手がまるで現場に居合わせたように映像が目に浮かんでくるぐらい、歌詞がくっきりと心に刻まれます。この現実感はただごとではありません。まるで現実の出来事では？と余計な心配をしちゃうほどです。そのぐらい歌の世界に引きこまれてしまいました。「未だ」（歌動画#70　奇しくもこれもキリ番だ！）と並ぶ、別離を描いた名作歌動画です。
　気になったのは、この曲と同時リリースされていたMy Hair is Badの「幻」という曲の存在。こちらは同じシチュエーションを女性側の視点で歌った曲だそうで、試しに歌詞だけみたら、こっちがまた凄まじい世界でした。こちらの曲の存在をご存じだったのか？　そして知っていらっしゃったら、なぜ「運命」の方をチョイスされたのか、うかがってみたいです。＜1/27追記＞「よりわかるなああと思うのが 男性目線側のこの曲でした。」というコメントをtwitterでいただきました。