原曲収録：TRUE「Lonely Queen’s Liberation Party」(2018)

（管理人より）歌動画ではアニメで使われていた曲がすでに何曲かあり（分類が難しいのもありますが６曲かと）、どれも魅力的なものになっています。この曲が主題歌として使われていたアニメについては、京都アニメーションの製作で、劇場公開もあったことから、知っていた作品でした。ご存じの方も多いように京都アニメーションは昨年、大変惨い事件に巻き込まれてしまいましたが、このアニメの劇場版公開を控えた時期ということもあって、この作品はそういう背景と切り離すことは難しい側面があります。しかし有希乃さんは曲とだけ向き合うことで、原曲のドラマチックな部分を必要以上に強調することなく、とても素直な表現で歌っています。
　有希乃さんは、特にアニメやゲームだけに強い関心があるというより、興味があるものには関心をもつというスタンスのようですが、まずはきちんと曲を理解しようとされていることで、結果的にそれが功を奏している歌動画が多い気がします。たとえば「アンインストール」であったり、「unravel」であったり。どちらも私はとても気に入っています。この曲も知らなければアニメで使われたことはわからないことでしょう。ただこの曲は、あの物語とは切っても切り離せない部分はあるように思いますし、主人公ヴァイオレットの物語を知ってからだと、この歌をどう歌われるのかが、とても興味があります（余談ですが、本作は有希乃さんがかなり興味を持たれる世界ではないかなと思います）。実際「やさしさに包まれたなら」は、『魔女の宅急便』をご覧になった後でということで、そういう部分で表現がひろがったような気もするのです。
　もし機会があれば、またライブなどで聴いてみたい曲です。

＜メイキング＞